茶の間とは:個人的な所感、なんでもないような物事を綴るミニエッセイの場です。
茶の間2026/07/21

悩んでいたいということ

悩み続けているということは大概の場合、悩んでいる状態が自分にとって実は都合がいいから起こることである。何も決めなくていいし、決断によって自他を傷つけることもないし、その上頭を使っているというポーズを取ることができる。
決断をしないということの裏には、なぜ自分が決断しなければならないのかという恨みがある。世界に対して、復讐心によって消極的に抵抗している。自分の人生を停滞させるストライキのようなものだろう。しかし実際のストライキと異なるのは、自分が人生を停滞させたところで周りにとってはどうでもよく、何も困らないということである。つまり抵抗しても誰も折れてくれることはない。この抵抗に終わりはなく、いつまでも悩み続けることができる。

悩んでいる方が都合がいい人を悩みから解放することはできない。他人ができることは悩み続けている人と距離を置くことだけだ。何を言っても思いは伝わらないのだから。

となると、悩み続けている人は、ふと顔を上げた時にいつの間にか周りから人が去っているということになるかもしれない。距離が離れていっていることに全く気づいていないほど他人を顧みないで生活していたのだから、誰のことも責めることはできないだろう。