記事2026/08/05

紙サイズのA列とB列で用途のイメージを分ける

 日常生活の中に、紙のサイズはA列のものとB列のものが混在している。書類は大体A4だし、ノートはB5やA5だし、本はA5(教科書)・B6(単行本)・A6(文庫本)など様々ある。

 私は普段、何かを書いたり貼ったりしておくのにノートと複数の規格の紙片を使っている。紙片というのは要は紙切れだ。使い方はカードだが、カードと言ってイメージするような頑丈さはなく、単に紙である。
 ざっと列挙すると以下のようになるだろうか。「前から試していたが継続を確定していなかった用法」がちょこちょこあるので、前にこの種の話をした時から増えていると思う。

サイズ 用途 備考
A4 スクラップ台紙 Z式ファイルなどで綴じる
B5 思索用のノート、読書ノート 綴じノートまたはルーズリーフ
A5 タスクリスト、プロジェクト管理 ルーズリーフ
B6 勉強、語学、重要な概念 紙片として
A6 参照メモ、文献カード、単発の論考 紙片として
B7 読書記録、探書ノート ミニ6穴手帳として
A7 単発知識 紙片
A8 タスク管理(1枚1タスク) 紙片

 ごちゃごちゃと色々な紙を使っていて混乱しないのかと思われるかもしれない。実はある法則めいたものが隠れているのである。
 といっても、それが明確になったのは比較的最近のことなのだが、「なんとなく」の感じで前から無意識にうっすら使い分けられていた。
 何かというと、A列(A4、A5…)とB列(B5、B6…)とで扱う情報の性質が違っているということだ。

  • A列:活用・代謝
  • B列:保存・蓄積

 あくまで自分にとってのイメージの話であって、客観的な尺度ではっきり分かれるわけではない。「使うための情報だな~」「積んでいきたい情報だな~」という気持ちによって区別されている。
 増えれば増えるほどよい種のものであっても、頻繁に参照するなら「活用」が主目的であるとしてA列、たまに見に行くくらいのものなら「保存」が主目的であるとしてB列になる。
 さっきの表を整理し直してみよう。

A列 用途 活用方法
A4 スクラップ台紙 参照すべき情報の捕捉
A5 タスクリスト、プロジェクト管理 毎日参照・更新
A6 参照メモ、文献カード、単発の論考 活動のため参照
A7 単発知識 頻繁に繰って確認
A8 タスク管理(1枚1タスク) 毎日代謝
B列 用途 活用方法
B5 思索用のノート、読書ノート 書き溜めていきたまに読み返す
B6 勉強、語学、重要な概念 理解のために書く、忘れそうなら見返す
B7 読書記録、探書ノート 記録が主目的で必要が生じたら参照

 こんな感じである。サイズの違いは情報の粒度に依存するので、情報の粒度が様々ある以上はそれに合わせればサイズも様々になっていく。これは要は「一枚一件主義」、つまり1ページに複数の要素を詰め込まないということを原則にしているからだ。
 ある程度まとめても構わない類のものがA4やB5サイズで扱われるが、それらは大概テーマが明確なものであり、そのテーマに含まれる限りにおいて複数が同居できるということになる。同居させる意味がないものは同居しないほうがいいものであり、一枚一件主義に従って扱うことになる。
 なおB7(ミニ6穴システム手帳)については図書館や本屋といった出先で見たいがゆえに手帳の形を取っており、100パーセント情報の性質から導かれた形式というのではない。

 A列、B列に対するなんとなくのイメージというのはずっと前から自分の中にあって、A4判やA5判は「仕事用」「作業用」っぽい、B5判は「自分用」「理解用」っぽい、というような感じがしていた。それをA列、B列全体に拡張して考え始めたのは少し前からのことだが、そのように大きく整理すると色々と決めやすいことに気がついた。
 教科書・参考書はA5判であるにもかかわらずA5に対して「理解用」のイメージが薄いのは少し不思議だったが、考えてみると、自分がA5サイズの紙に書く情報量と、A5判の本に印刷された情報量とでは全く違うわけである。自分が印刷のフォントと同じように文字を書くならまた話は違っただろうが、そうではないので、自分が書き込める情報の方を基準にそれぞれのイメージは形成されている。本に対する印象とは無関係に、自分がその大きさに何をどの程度書けるかが問題ということである。

 紙片の大きさについては、基本的にあんまり様々混在しないほうがいいだろう。使い分ける場合にはその後統合する可能性が絶対にないという必要がある。一方で情報には種類ごとに粒度があるわけだから、無理して統一するのも不自然なところがある。例えばなんでもかんでもB6カードにするのは大仰過ぎることがある。
 基準はつまるところ個々人の感性と目的に依存するのでどうするのがいいということは言えないわけだが、私の場合は、A列に対するイメージ、B列に対するイメージというのを整理することで使い分けに合理性が得られ、複数のサイズを使うことに迷いがなくなった。


 非常にどうでもいい余談だが、5月頃の自分の記事を読むと今回書いたようなこととはだいぶ違った話をしている。自分にとっての或る事実があって(例えばA5にはこういうイメージがある的なこと)、それ自体は当時と今とで多分変わっていないのだが、そこから導き出している結論が全然違うことになっている。我ながら信用ならないやつである。